喋るエージェントが登場:Hermes Agentがついに“口を開いた”
Hermes v2026.8.3 更新解读(日本語)
バージョン情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| バージョン | v0.20.0(タグ: v2026.8.3) |
| リリース日 | 2026年8月3日 |
| リリースコードネーム | The Herald Release |
| ひとこと要約 | エージェントがついに「話せる」ように。メッセージを他のエージェントに伝達し、あなたのシステムに能動的に報告し、さらに発言のすべてに出典を添付します。 |
わかりやすい日本語まとめ
🎙️ AIとの会話が、トランシーバーから電話に進化
以前は、Hermesとの会話はまるでトランシーバーのようでした。あなたが話すと、しばらく間があってから「ピーッ」という合図のあと、録音されたような長いモノローグが流れる。そんな感じでした。でも、もうそんな時代は終わり。今は考えながら同時に話すことができ、実際の会話のように一文ずつレスポンスを返してくれます。話の途中で割って入りたい? 遠慮なく話しかけてください。すぐに止まって耳を傾けてくれます。しかも、あなたが割り込んだことを認識しているので、延々と話し続けることはありません。留守番電話からライブ通話にアップグレードした感覚です。天井を見つめながら、話し終わるのを待つ必要はもうありません。
🗣️「ねえ、ハーミス」と話しかけるだけで起動。完全オフライン対応
カスタムウェイクワード(起動キーワード)を設定できます。「ねえ、ハーミス」でも、好きな言葉にでも。その言葉を発した瞬間、Hermesが聞き取りを開始します。重要なのはここ。ウェイクワードの検出はすべてデバイス上で完結し、音声がクラウドに送信されることは一切ありません。 つまり、「起動する前」に話した内容は、あなたのコンピューターから外に出ることはないのです。プライバシーは最大限に保護されます。さらに、デバイスごとに異なるウェイクワードを設定することも可能。たとえば、リビングのPCでは「ねえ、ハーミス」、寝室のタブレットでは「ねえ、執事」といった具合に。お互いに干渉することもありません。
📣 エージェント同士で「メッセージの受け渡し」が可能に。もはや孤立して働く必要なし
以前は、エージェントにタスクを頼むと、それが完了したらそこで終わり。結果を別のエージェントに引き継ぐ手段がありませんでした。今回のアップデートで導入されたのは、A2A v1.0プロトコル。エージェント同士がメッセージを送り合い、同僚のようにタスクを引き継げるようになりました。たとえば、エージェントAに会議の議事録を要約させたら、その要約をエージェントBに直接「パス」して、BがToDoリストを作成する、といった流れが可能です。これはまるで、会社の異なる部署が連携して仕事を進めるようなもの。毎回、いちいちあなたにゼロから確認を求める必要はありません。
🔔 完了したら、自ら「ドアをノック」してお知らせ。わざわざ確認しに行く必要なし
以前は、エージェントはタスクを終えると黙ってしまい、あなたの方から確認しに行く必要がありました。今回からは、署名付きアウトバウンドWebhookに対応。わかりやすく言うと、何かを完了したときに、エージェントが自ら「ノック」して、あなたの他のシステム(WeComやDingTalk、カスタムシステムへのメッセージ送信など)に通知してくれるのです。しかも、その通知にはデジタル署名が付いているので、本当にエージェントからの通知であり、偽造されたものではないと確認できます。配達員が、配達完了のサインをしたあとに、追跡ページを自分で更新させるのではなく、わざわざテキストで知らせてくれるようなものです。
📚 発言のすべてに出典付き。もはや根拠のない話はしない
これが一番安心できるポイントかもしれません。Hermesは、リサーチや質問への回答時に出典を明記するようになりました。主要な主張にはすべて、元の情報へのクリック可能なリンクが付き、ファクトチェックまで行えます。以前は「X社の昨年の売上は?」と聞いても、どこから来たのかわからない数字を返すだけでした。今では、「このデータはこのレポートからのものです。こちらがリンクです」と教えてくれます。根拠のない数字をでっち上げるのではなく、参考文献付きの論文を書くようなものです。
🛠️ ツールが失敗したら、自分で立ち直る。手動リトライは不要に
以前は、ツール(天気プラグインなど)が一時的にエラーを起こすと、Hermesは止まってしまい、「どうすればいいですか?」と聞いてきたり、曖昧なエラーメッセージを表示したりしていました。今回からは、**自己修復(セルフヒーリング)**を学習。ツールが失敗したときは、自動的に別の方法でリトライしたり、バックアッププランにスムーズに切り替えたりして、問題をあなたに丸投げすることはありません。レストランが閉まっていたら、わざわざ「別のお店にしますか?」と電話で確認するのではなく、さっと別のお店を探してくれるフードデリバリーの配達員のようなものです。
💻 デスクトップアプリとCLIの両方が大幅アップグレード
デスクトップ版では、マルチウィンドウ対応、ライブプレビュー(コードを書くと同時にチャートが描画されるのを見るなど)、そしてオープンなプラグインSDKが利用可能になり、自分で拡張機能を開発できるようになりました。CLIには便利なショートカットが多数追加されています。!でシステムシェルモードに切り替え、/initでプロジェクトの雛形をすばやく作成、/diffでファイルの変更を比較、/contextで現在のコンテキストを確認、/focusで特定のタスクに集中、といった具合です。ツールをいじるのが好きな人にとっては、作業効率がざっと2倍になるでしょう。
まとめ
今回のリリースで最も重要なポイントは、Hermesが「言われたことをやるだけの道具」から「コミュニケーションを取れるパートナー」へと進化したことです。もはや、聞かれたことに答えるだけのbotではありません。自ら話しかけ、進捗を報告し、他のエージェントと協力し、信頼できる同僚のように出典まで明示してくれます。音声操作の流暢さ、エージェント間の連携、情報の信頼性。そのすべてが大きく前進しました。以前はAIエージェントは「ちょっと反応が鈍いな」と感じていた方も、今回のリリースはもう一度試す価値があります。ようやく、人間の話し方を理解し始めたのです。
📎 公式リリースノート: https://github.com/NousResearch/hermes-agent/releases