Hermes v2026.3.30 アップデート:マルチインスタンス分離、MCPサービスモード、マルチプラットフォームメッセージング
Hermes v2026.3.30 (2026-03-30) アップデート: Hermes Agent v0.6.0 (v2026.3.30)
このリリースのテーマは、柔軟性・到達範囲・回復力の向上です。例えるなら、これまでの「1本のスイスアーミーナイフ」だったHermesを、どこにでも持ち運べて、並行して使えて、道具を失う心配のない「フル装備のツールボックス」に変えるようなものです。
新機能
複数Hermesインスタンスの実行(プロファイル)
これまで、Hermesを1つインストールすると、性格も記憶もスキルも1つだけでした。今回からは、同じコンピューターに複数のユーザーアカウントを持つように、独立した「プロファイル」を作成できます。各プロファイルは、独自の設定、メモリ、セッション、さらには独自のゲートウェイサービスを持ちます。hermes -p <名前> で切り替えたり、プロファイルをエクスポート/インポートしてチームメイトと共有したりできます。内蔵のトークンロックにより、2つのプロファイルが誤って同じボット認証情報を使用するのを防ぎ、「誰が話しているの?」という混乱ももう起こりません。
MCPサーバーモード — 他のアプリからHermesに話しかけよう
Hermesは、他のAIツール(Claude Desktop、Cursor、VS Codeなど)がModel Context Protocol経由で接続できるサーバーとして動作するようになりました。hermes mcp serve を実行するだけで、それらのアプリは標準インターフェースを通じて、Hermesの会話の閲覧、過去のセッションの検索、添付ファイルの管理まで行えるようになります。まるで、他のAIアシスタントにHermesの記憶を覗く窓を与えるようなものです。
Dockerコンテナ
HermesをDockerコンテナ内で実行できるようになりました。これは、エージェントをどこでも同じように動作する、きれいで持ち運び可能なボックスに入れるようなものです。CLIモードとゲートウェイモードの両方をサポートし、ボリュームマウントされた設定で簡単に更新できます。
順序付きフォールバックプロバイダーチェーン
主要なAIプロバイダーがダウンしたりエラーを返したりした場合、Hermesは自動的にリスト内の次のプロバイダーを試すようになりました。これは、シームレスに作動する予備の発電機のようなものです。config.yaml で fallback_providers を設定すれば、単一障害点を心配する必要はもうありません。
新しいメッセージングプラットフォーム: 飛書/Lark & WeCom
Hermesはさらに2つの言語を話せるようになりました。アジアで人気の飛書/Larkと、WeCom(エンタープライズWeChat)です。どちらもテキスト、画像、ファイル、グループチャット、インタラクティブカードのコールバックをサポートしています。飛書では、完全なイベントサブスクリプションとカードインタラクションも利用できます。
Slack マルチワークスペースOAuth
1つのHermesゲートウェイで、複数のSlackワークスペースを同時に処理できるようになりました。各ワークスペースは独自のボットトークンを持ち、受信イベントごとに動的に解決されます。チームごとに別々のインスタンスを管理する手間はもうありません。
Telegram Webhookモードとグループコントロール
TelegramがWebhookモードをサポートしました(ポーリングより高速で、リバースプロキシの背後にある本番環境に適しています)。さらに、新しいグループメンションコントロールにより、グループチャットでHermesがいつ、どのように応答するかをより細かく制御できます。
改善点と修正点
- パフォーマンス: セッション読み込みの高速化と、長時間実行されるゲートウェイのメモリ使用量の削減。
- 信頼性: Telegramでメッセージが重複して配信されることがあった競合状態を修正。
- 開発者体験: フォールバックチェーンの設定ミスに関するエラーメッセージを改善し、MCP接続のロギングを明確化。
- セキュリティ: Slack OAuthフローのトークン検証を強化。
あなたへの影響
個人開発者であれば、プロファイルとDockerにより、異なる設定を並行してテストすることが容易になります。チームであれば、マルチワークスペースのSlackと飛書のサポートにより、Hermesはチームが使用するすべてのチャットに配置できます。そして、フォールバックプロバイダーチェーンにより、お気に入りのAIサービスが不調な日でも、自動化が停止することはありません。
このリリースは、Hermesを真の「どこでもエージェント」— 同じ頭脳、多くの身体、ゼロダウンタイム — にするための大きな一歩です。
📎 公式リリースノート: https://github.com/NousResearch/hermes-agent/releases
📖 公式ドキュメント
この記事は Hermes Agent の公式ドキュメントに基づいています:GitHub ›/releases/tag/v2026.3.30